アルプスの少女ハイジ Blu-rayメモリアルボックス [Blu-ray Disc]Ω

特典封入特典：企画書復刻版、ライナーノート(24P)、インタビュー再録集／映像特典収録■アルプスの少女ハイジ 第1話 アルムの山へストーリー父も母も亡くした孤独な少女ハイジは、これまで育ててくれたデーテ叔母さんのもとから、アルムの山奥に一人で住む祖父の所へあずけられる事になった。周囲の人々は偏屈で知られる“アルムおんじ”にあずけられると知って、誰もがハイジの行く末を案じる。遥かな山道を辿り、遂にハイジは祖父と対面する。そしてデーテは、一方的にハイジをあずけて去っていくのである……。シリーズストーリーある春の日に、小さな女の子がアルプスの山に抱かれた村にやってきました。女の子の名前はハイジ。ハイジは雄大な山々と動物たち、そして、人々のあたたかさに包まれて、自然の厳しさを知っていきます。自然の優しさを知っていきます。こころ豊かに、喜びの灯をともしながら。■アルプスの少女ハイジ 第2話 おじいさんの山小屋ストーリーハイジとおんじの生活が始まった。おんじ自身、初めは幼い孫娘にどう接してよいやら分からず、無愛想であった。しかし、思い切り草原を駆け回ったり、大喜びで干し草のベッドを作ったりするハイジの純粋さに触れるうち、いつしか心が和やかになっていくのを覚える。一方、ハイジは見るもの、触れるもの全てが新鮮で、すっかり山小屋での生活が気に入ってはしゃぎ回るのだった……。■アルプスの少女ハイジ 第3話 牧場でストーリーおんじの許しを得たハイジは、山羊飼いの少年・ペーターと一緒に、山頂近くの牧場へと出掛ける。一面に咲き乱れる花々、ウサギやリス、雪を残すアルプスの山並み……。美しい自然に触れ、ハイジの心は一層浮き立った。ペーターは山頂に行けば、もっと珍しい動物にあえると話してくれた。高い山に棲む鷹や“大角の旦那”との出会いを夢見て、ハイジたちは山頂を目指すのだった。■アルプスの少女ハイジ 第4話 もう一人の家族ストーリーアルムの山にも夏がやって来た。いつしかハイジは、ペーターと一緒に山の牧場へ出掛けるのが日課になっていた。そんなある日、山の天気が一変した。ペーターは嵐が来るという。激しい雨と風、恐ろしい稲妻。それはハイジが初めて経験する自然の厳しさだった。嵐が去った後、ハイジは巣から落ちた雛鳥を見つける。弱った雛鳥を育てる決心をしたハイジは、雛にピッチーと名前を付けるのだった……。■アルプスの少女ハイジ 第5話 燃えた手紙ストーリーピッチーの世話に夢中になるハイジ。けれどもそっぽを向かれてしまったペーターは、ちょっと面白くない。ハイジの介護のお陰で元気を取り戻したピッチーは、少しずつだが飛べるようになっていた。ハイジはピッチーを連れて山頂の牧場へと出掛ける。自由に空を舞うピッチーの姿にハイジもペーターもすっかり嬉しくなるが、そこへ鷹が襲ってきた！　二人は必死にピッチーを守るのだが……。■アルプスの少女ハイジ 第6話 ひびけ口笛ストーリーハイジは一大決心をした。「ペーターに負けない山羊飼いになる！」と……。勇んで山羊の乳搾りに挑戦するハイジだが、なかなかうまく行かない。ペーターのように口笛を吹いて山羊を集めようともするが、これまたうまく行かない。ハイジはペーターに乳の搾り方を習う。山から下りる時間になった頃、急にペーターが腹痛を起こした。喧嘩を始める山羊もいて、ハイジは大慌てするが……。■アルプスの少女ハイジ 第7話 樅(もみ)の木の音ストーリーある日、ハイジはおんじから山の牧場へ行く事を禁じられる。アルムの山に秋が近付き、風の勢いが増してハイジの身に危険があってはいけないと案じたからだ。ハイジと一緒でないと山へ行こうとしない子山羊のユキちゃんたちを前に困惑するハイジだが、おんじからチーズ作りを教わる事になって小屋に残る事にする。張り切ってチーズ作りを始めたハイジの耳に、樅の木が揺れる音が届く……。■アルプスの少女ハイジ 第8話 ピッチーよどこへストーリー毎朝可愛い鳴き声でハイジを起こしてくれるピッチーが、今日は来てくれなかった。心配するハイジ。小屋のそばで一度はピッチーの姿を見かけるものの、ピッチーはどこかへ飛び去ってしまう。追いかけるハイジだが、とうとうピッチーを見失ってしまった。がっかりするハイジは、些細な一言が元でペーターと喧嘩をしてしまう。ハイジの落胆ぶりを見たおんじは、ハイジを栗拾いへと誘った。■アルプスの少女ハイジ 第9話 白銀のアルムストーリーアルムの秋は矢の様に過ぎ、冬がやって来た。ハイジはたちまち辺りを銀世界に包んでいく雪に大喜び。この季節になるとペーターは山に来ないと聞いたハイジはがっかりし、だんだん退屈し始めるが、やがて樅の木の下に雪を避けに来た鹿に餌をあげる事に夢中になる。根気よく餌をあげ続けた末、ハイジはついに鹿とも心を通わせる。そんなある日、雪の中を押してペーターが小屋を訪ねてきた……。■アルプスの少女ハイジ 第10話 おばあさんの家へストーリーペーターのおばあさんがハイジに会いたがっている。そう聞いたハイジはすぐにも出掛けようとするが、吹雪のために外出は無理だとおんじに止められてしまう。ハイジは晴れの日を待ち焦がれ、ようやくその日を迎えた。初めて会ったペーターのおばあさんは目が不自由な人だった。そうと知って驚くハイジ。でも二人はすぐに打ち解けて、ハイジは山での暮らしを話して聞かせるのだった……。■アルプスの少女ハイジ 第11話 吹雪の日にストーリーアルムの山は連日の雪に見舞われていた。ペーターのおばあさんに会うどころか外へも出られずハイジは大いに退屈する。短い晴れ間がのぞいたが、おんじは吹雪が来ると告げる。そんな中、ペーターの案内で二人の猟師が山小屋を訪れた。子鹿を撃とうとしてハイジに止められた猟師たちは、吹雪が来るというおんじの制止も無視して山奥へと向かう。やがて山では猛吹雪が荒れ狂い始めるが……。■アルプスの少女ハイジ 第12話 春の音ストーリーアルムは依然厳しい冬の寒さの中にあった。しかし、ハイジは少しずつ解けていく雪や、顔を見せた雪割り草に春の到来が近い事を感じ取り、心踊らせる。ハイジは雪割り草をペーターのおばあさんに届けた後、そり遊びに夢中になる。お陰ですっかり時間を忘れてしまったハイジとペーターは急いで小屋に戻るが、その途中雨が降り出し、思っても見なかった雪崩に巻き込まれそうになる……。■アルプスの少女ハイジ 第13話 再び牧場へストーリーアルムに春がやって来た。雪は解け、ペーターも山羊飼いの仕事が再開される。久しぶりの山羊たちとの再会に大喜びのハイジ。野も山も春の日差しがいっぱいに溢れ、ハイジもペーターも胸を踊らせる。急に降り出した雨をしのぐために岩棚まで来た二人は、そこに見知らぬ山羊が混じっている事に気がついた。どうやら隣村の山羊飼いの所からはぐれてきたらしいのだが……。■アルプスの少女ハイジ 第14話 悲しいしらせストーリー「ユキちゃんが殺される！？」ある日、ハイジはペーターからそう聞かされて大きなショックを受ける。あまり大きくもならず乳の出も悪いユキの命は、この夏限りだというのだ。どうしようもない事だと諭すおんじの言葉もハイジの耳には入らない。何とかユキを助けようと考えるハイジは、おんじから乳の出が良くなる草があると聞かされ、危険もかえりみずに必死に野山を探し回るのだが……。■アルプスの少女ハイジ 第15話 ユキちゃんストーリーアルムの山のひと夏を、ハイジとペーターはユキに食べさせる草集めに費やした。しかし二人の苦労も空しく、ユキはとうとう殺される事が決まった。悲しみのあまり、泣き続けるハイジ。ユキを心配するあまり、ハイジは自分の所でユキを飼おうと考える。こっそりとユキを連れ帰ったハイジはユキからおいしい乳が出る事を知り、おんじと二人でユキの飼い主にその事を証明しようとする……。■アルプスの少女ハイジ 第16話 デルフリ村ストーリーハイジがアルムの山で迎える３度目の冬。おんじはハイジを冬の間学校に通わせるようにという手紙を受け取っていた。ペーターの父の持ち物だった大きなソリで野山を夢中で駆け回るハイジとペーターは、デルフリ村までやって来た。ペーターの制止も聞かず、ユキに会ったり、村の子供たちと雪合戦に興じるハイジだったが、村の子供たちはアルファベットも知らないハイジのことを……。■アルプスの少女ハイジ 第17話 二人のお客さまストーリーハイジが山に来て三度目の春――。ある日、山小屋に牧師が訪ねてきた。今度の冬こそハイジを学校に通わせるよう勧めるためだ。しかし、おんじは頑としてそれを聞き入れない。今のままでハイジは十分幸せだと、考えていたからだ。おんじと牧師の話し合いが物別れに終わった頃、村に叔母のデーテが帰ってきた。デーテは、ハイジをフランクフルトへ連れていこうと考えていたのだ……。■アルプスの少女ハイジ 第18話 離ればなれにストーリーフランクフルトで一、二を争う裕福な家の娘の遊び相手として、ハイジを連れていく――。自然に囲まれて暮らす方が幸せだと考えるおんじは、もちろんデーテの話を真剣には聞き入れない。おんじの態度に業を煮やしたデーテは、ハイジをうまく言い含めてとうとう小屋から連れ出してしまう……。ハイジが連れていかれた事はおんじやペーター、そしてペーターの祖母にも大きな衝撃と悲しみを残す……。■アルプスの少女ハイジ 第19話 フランクフルトへストーリーほんの少しの間買い物に出るだけだと考えていたハイジは無理矢理デーテに連れられ、ついにフランクフルト行きの汽車に乗せられてしまう。ハイジの抵抗もむなしく、すっかりなじんだアルムの山は彼方へと消えていく……。見も知らぬ土地へと向かうハイジの胸は不安に揺れた……。そんなハイジを乗せた汽車はやがてフランクフルトに到着、ゼーゼマンの屋敷へと向かい、令嬢のクララと対面する……。■アルプスの少女ハイジ 第20話 新らしい生活ストーリーゼーゼマン家の一人娘・クララは足が不自由で、車椅子で暮らす少女だった。執事を務めるロッテンマイヤーはマナーも何も知らないハイジにあきれて一から教え込もうとするが、ハイジは山の暮らしを夢に見ながら眠り込んでしまう……。翌日、ハイジの新生活が幕を開けた。しかし、山の暮らしが忘れられないハイジの姿を見て、クララはハイジを山に帰らせようと考える……。■アルプスの少女ハイジ 第21話 自由に飛びたいストーリー一人ぼっちになるクララを見かね、ハイジはゼーゼマン家に留まる決心をした。ハイジはクララと共に勉強を始めるが、ハイジにはちっとも話が分からずついに居眠りを始める始末だった……。なかなかゼーゼマン家のペースになじめないハイジは、ロッテンマイヤーを怒らせてばかり。クララの飼っていた小鳥を逃がしてしまった罰として、ハイジは暗い地下室に閉じ込められてしまった……。■アルプスの少女ハイジ 第22話 遠いアルムストーリークララとの親交を深めていくハイジは、アルムの自然の素晴らしさをクララに教える。ハイジがアルムへの思いをますます募らせている事を知ったクララは、屋根裏部屋の窓からなら山が見えるかも知れないと教える。が、見える景色は壁や屋根ばかり……。召使いのセバスチャンから教会の屋根に登れば山が見えるかもと聞いたハイジは、たまらずに無断でフランクフルトの町へと出かけてしまう……。■アルプスの少女ハイジ 第23話 大騒動ストーリー教会の屋根から山や谷が見えずがっかりするハイジだったが、教会で子猫をもらう事になり、クララを喜ばせようと急いで屋敷に戻る。ところが、動物嫌いなロッテンマイヤーに子猫が見つかって大騒ぎに！　すぐに捨てるよう命じられるハイジだが、クララと相談して屋根裏部屋で密かに飼う事にする。無事に子猫の寝床を用意できたが、動物騒動はこれだけでは終わらなかった……。■アルプスの少女ハイジ 第24話 捨てられたミーちゃんストーリーミーちゃんと名前をつけた子猫を可愛がるハイジとクララ。もちろんロッテンマイヤーには全て内緒だ。日曜日、ロッテンマイヤーが屋敷を留守にした隙を見て、クララは自室にミーちゃんを連れてきて遊ぼうと提案する。楽しい時間が始まったが、ロッテンマイヤーが忘れ物を取りに戻ってきて、とうとう見つかってしまった……！　クララやハイジの必死の抵抗もむなしく、ミーちゃんは捨てられる事に……。■アルプスの少女ハイジ 第25話 白パンストーリークララの父が屋敷に戻ってくるという知らせが入った。久しぶりに父と顔をあわせる事に大喜びするクララ。屋敷の主を迎える準備を開始したロッテンマイヤーはハイジの部屋を点検に訪れ、ハイジがペーターのおばあさんへのお土産としてため込んでいたカビだらけの白パンを発見する。怒るロッテンマイヤーにパンを取り上げられて落ち込むハイジを、クララは何とかなぐさめようと考えるのだが……。■アルプスの少女ハイジ 第26話 ゼーゼマンさんのお帰りストーリークララの父、ゼーゼマンが帰宅した。親切なゼーゼマンはクララはもちろん、ハイジにもお土産を渡してくれて二人は大喜び。ロッテンマイヤーはハイジがいかにこの屋敷を悩ませているかを訴え、さすがにハイジの事が気になったゼーゼマンはクララたちに事情を尋ねる。その頃ハイジは、ゼーゼマンから「冷たい水を持ってきてほしい」と言われて、水を求めて町のあちこちをさまよっていた……。■アルプスの少女ハイジ 第27話 おばあさまストーリークララの父、クララの祖母が屋敷に来る事になった。屋敷は朝からその準備で大忙し。ハイジはロッテンマイヤーに、あいさつの練習を繰り返しやらされていた。ハイジは「奥様」と呼ぶようにきつく言われるクララの祖母が、恐い人なのではないかと心配になるのだが、実際のおばあさまはとても気さくで優しい人だった。ハイジは事あるごとに楽しい話をしてくれるおばあさまが、すっかり好きになってしまう。■アルプスの少女ハイジ 第28話 森へ行こうストーリー優しいクララのおばあさまが夜ごとに物語を聞かせてくれたおかげで、ハイジは少しずつ文字が理解できるようになってきた。クララもおばあさまもそれを自分の事のように大喜び。さらにおばあさまはクララやハイジが屋敷の中に閉じ込もってばかりいるのを心配し、森へピクニックに行く事を提案した。花の香り、鳥や獣たちの姿……。明るい日差しの下で、ハイジとクララは思いきり羽をのばす……。■アルプスの少女ハイジ 第29話 ふたつのこころストーリー楽しいピクニックの一日。野原を元気良くかけ回るハイジを見るにつけ、クララは動かない自分の足を恨めしく思うのだった。クララはそんな悲しさからハイジに辛く当たり、山へ帰るように勧める。しかし、ハイジが遠くへ去ってしまうのも、今のクララには耐えられなかった。仲直りした二人は思う存分遊び回った。しかし、はしゃぎ過ぎたせいか、クララが高い熱を出して倒れてしまう……。■アルプスの少女ハイジ 第30話 お陽さまをつかまえたいストーリー病床についたクララの話し相手をしたり、看病の手伝いをするのがハイジの日課になっていた。早く元気になってほしいと願うハイジ。ハイジが医者に薬をもらいに行ったとき、病気を早く治すには太陽に当たる事が大事だという話を聞く。何とかクララに太陽を持って帰りたいと考えたハイジは森へ向かい、花や蝶をかごいっぱいに入れて屋敷に戻る。そのお土産にクララは心の底から大喜びするのだった。■アルプスの少女ハイジ 第31話 さようならおばあさまストーリー大好きなおばあさまが屋敷から去ってしまう……。ロッテンマイヤー女史たちの言葉からその事を知ってしまうハイジとクララ。大きな悲しみに包まれたハイジはおばあさまに何とか屋敷に留まってほしいと頼むが、それは叶わなかった……。別れの前日、散歩に出かけたハイジたちは教会で華やかな結婚式に出くわす。それに見とれるハイジとクララ。おばあさまは、そんな二人を見てある事を思いつく……。■アルプスの少女ハイジ 第32話 あらしの夜ストーリーおばあさまが屋敷を去り、ハイジたちにとって寂しい日々が続いていた。ハイジはまたアルムの山の事を思い返すようになっていた。ハイジのひどい落ち込みを見たクララは、森へ行って花を摘んできてほしいと頼む。しかし、その外出が見つかったハイジはついに外出ばかりか、山の事を思い出すのも禁じられてしまう……。時を同じくして、ゼーゼマン家には時ならぬ幽霊騒動が巻き起こっていた……。■アルプスの少女ハイジ 第33話 ゆうれい騒動ストーリー夜ごと現れる幽霊の恐怖に震える人々は、ゼーゼマンを屋敷へと呼んだ。ゼーゼマンは医者と二人で、幽霊の正体を見極めようと寝ずの番をする事になる。静まり返った深夜の屋敷で二人が見たもの……それはアルム恋しさに夢遊病にかかってしまった痛ましいハイジの姿だった。その事に驚き、胸を痛めたゼーゼマンは、急ぎハイジをアルムへ帰す事にする。それを知ったクララの心は悲しみに揺れる……。■アルプスの少女ハイジ 第34話 なつかしの山へストーリーついにハイジが、あこがれ続けたアルムの山へ帰る日が来た。仲良くなったクララとの別れは辛かったが、汽車に乗り、アルムの山が近付くにつれてハイジはどんどん元気を取り戻していく。長い長い列車の旅を終え、ハイジはやっとアルムへとたどり着く。アルムの自然全てが以前と変わらず、ハイジを迎えてくれた。そして、ペーターのおばあさんやおじいさん……なつかしい人たちとの感激の再会がハイジを待っていた！■アルプスの少女ハイジ 第35話 アルムの星空ストーリーハイジが山へ戻ってきた！　おんじは信じられない気持ちだったが、ハイジの話やゼーゼマンの手紙を読んで全ての事情を悟り、ハイジを温かく迎えた。前と少しも変わらぬアルムの様子に感激するハイジ。おんじはハイジの要望に応え、かたづけてしまっていた干し草のベッドをまた作ってくれた。そしてハイジは、ペーターや山羊たちとも再会を果たす――！■アルプスの少女ハイジ 第36話 そして牧場へストーリーハイジが再びアルムの山で迎える朝――。約束通り、ハイジはペーターと一緒になつかしい牧場へと出かけた。牧場に寝ころんで昼寝を楽しんだハイジは、クララと共にこのアルムを思いきりかけ回る夢を見る。ペーターはハイジがいない間にみつけておいた鳥の巣を教えてくれた。その隙に、山羊のアトリが群れを離れて山の奥へと行ってしまった。後を追ったペーターとハイジが見たものは……。■アルプスの少女ハイジ 第37話 山羊のあかちゃんストーリー山羊のシロが赤ちゃんを出産するのを待ちこがれるハイジのもとに、一通の手紙が届いた。それはフランクフルトのクララからのものだった。一人ぼっちになってとても寂しいという文面を読んで、ハイジはクララをアルムの山へ呼びたいとおんじに相談する。おんじの許可をもらい、早速ハイジはクララへ手紙を出す。どんどん文字を覚えていくハイジを見たおんじは、密かにある決心をする……。■アルプスの少女ハイジ 第38話 新しい家でストーリー冬の間、ハイジを学校にやるためにおんじは村に下りる決心をした。古くなって誰も住まない家を改築し、そこがハイジたちの新居になった。ストーブのある大きな部屋をもらったハイジは大喜び。手伝いをしてくれたペーターと一緒に引っ起しのお祝いをしたハイジは、ペーターと学校へ行く約束をする。ハイジは一番乗りで学校に行くが、いつまでたってもペーターは姿を見せない……。■アルプスの少女ハイジ 第39話 がんばれペーターストーリー雪が深まり、ペーターの家へ行けなくなったハイジはおばあさん宛に手紙を書く。文字が読めるのはペーターだけだったので、彼は弱りながらも手紙をおばあさんに読んで聞かせる。そんなある日、ハイジはソリ滑りの競争がある事を聞くが、女の子は出られないと知ってペーターに出場を勧める。競争用のソリを持っていないペーターは最初は出場を渋るのだが、ハイジと協力してソリを自分で作る事にする。■アルプスの少女ハイジ 第40話 アルムへ行きたいストーリーハイジが学校に通うようになってから、時は瞬く間に過ぎゆき、アルムに春の足音が近付いてきた。山小屋に戻ったハイジは、久しぶりに聞く樅（もみ）の木の鳴る音に胸を高鳴らせる。一方、フランクフルトのクララはハイジがくれた手紙を読みながら、日々の退屈な暮らしにウンザリしていた。何とかアルムへ行きたいと願うクララは、アルム行きを許してくれなければ食事もとらないと言い出す……。■アルプスの少女ハイジ 第41話 お医者さまの約束ストーリークララがアルムへ来るという手紙を受け取ったハイジは、喜びに胸をふくらます。しかし、やって来たのはクララの主治医だった。クララの療養地としてアルムがふさわしいかどうか調べにきたのである。それを知ったハイジは、アルムが素晴らしい場所だと認めてもらおうと先生を山のあちこちに案内する。先生はアルムの自然に感嘆するが、クララが来るのに一つだけ気がかりがある事を告げる……。■アルプスの少女ハイジ 第42話 クララとの再会ストーリー車椅子に頼る生活から一度クララを切り離してみる――、それが彼女のためにも良いと判断した先生はクララをアルムへよこす事をハイジに約束してくれた。クララのやって来るのを一日千秋の思いで待つハイジ。到着の日を告げる手紙が来たが、その手紙にはクララと一緒にロッテンマイヤー女史もついてくる事が書き添えてあった。ハイジはおんじと一緒に、クララたちを迎える準備をする。■アルプスの少女ハイジ 第43話 クララの願いストーリーアルムで感激の再会を果たしたハイジとクララ。冬の家を最初の宿としたクララは、翌日いよいよ山小屋を目指して出発する。クララには特製の椅子が用意され、ペーターの山羊たちと一緒に山を登る。ハイジから何度も聞かされてはいたが、想像以上に美しいアルムの大自然に、クララは心の底から感動する。クララはこのまま山小屋で暮らしたいと強く願うのだが……。■アルプスの少女ハイジ 第44話 小さな計画ストーリークララとハイジの楽しいアルムでの生活が始まった。都会にいたクララは、アルムの自然、動物たちの営みのすべてに心をときめかせた。逆にその自然や動物たちに手こずっていたのがロッテンマイヤー女史だった。女史はクララの行動に目を配るのだが、アルムでの暮らしにいま一つ調子が出ない。もっと自然に触れたいというクララの思いを知って、ハイジとペーターはある計画を立てる。■アルプスの少女ハイジ 第45話 山の子たちストーリーハイジとペーターの計画、それはクララを山頂の花畑まで連れて行くというものだった。牧場まで向かう山羊たちと一緒に、クララはペーターに背負われて出かけた。色とりどりの花が咲き乱れる花畑に来たクララの感激は、ひとしおだった。その喜びと同時にクララは何とか自分の足で立ち、ハイジのように地面を走ってみたいと考える。そこからクララはとても重大な事に気付くのだが……。■アルプスの少女ハイジ 第46話 クララのしあわせストーリーみんなが懸命に面倒を見てくれる……自分が人に支えられている事に気付いたクララはうれしさと同時に悲しくもあった。あまり他人に迷惑をかけまいと思い詰めるが、ペーターがクララを乗せるしょいこを用意してくれたのを見て、改めてみんなの好意をうれしく思うのだった。そして、クララはペーターのおばあさんに本を読んで聞かせることで、自分でも人に何かしてあげられる事を知り、喜びの涙を流す……。■アルプスの少女ハイジ 第47話 こんにちわおばあさまストーリークララとハイジの大好きなおばあさまがアルムへやって来る！　その知らせを聞いた二人は大喜び。久しぶりに顔を会わせたおばあさまも、明るく元気なクララを見てとても安心するのだった。ハイジとクララは先を争っておばあさまに山の暮らしぶりを聞かせる。アルムの素晴らしさにすっかり魅了されたおばあさまは、クララを立たせ、歩かせてやりたいというおんじの考えを聞き、胸を熟くする……。■アルプスの少女ハイジ 第48話 小さな希望ストーリーおばあさまは、もうしばらくクララをハイジたちに預ける事を決めた。いつかクララが自らの足で立つ可能性に賭けたのだ。おばあさまと遊び回る計画を立てていたハイジたちだったが、おばあさまは旅の疲れが残っているので、１日休ませてほしいと頼む。クララとおばあさまが外で心地よい風に吹かれていると、一頭の牛が二人に近付いて来た。クララは恐さのあまりに夢中で立ち上がってしまう……！■アルプスの少女ハイジ 第49話 ひとつの誓いストーリークララは立つ事が出来た――！　おばあさまはもちろん、ハイジたちもこの事実を大喜び。しかし、無我夢中で立ったクララにはまだ実感がわかずにいた。おばあさまはハイジたちへの感謝の気持ちを込めて、盛大なパーティーを催す。村の子供たちも呼んでのにぎやかなパーティーの中、おじいさんはクララに言う“明日から頑張ってみようじゃないか”と。クララもまた決意をあらたにする……。■アルプスの少女ハイジ 第50話 立ってごらんストーリークララの立つ練習が始まった。おんじは少しずつ足の筋肉を慣らすようにと、ハイジに教える。日々の練習の中で、クララはようやく自分の力で足を動かせるまでになる。だが、いま一歩の所で立つまでに至らない。練習をあきらめようとするクララに、おんじは焦らずに練習を続けるのが大事だと優しく諭す。ある日、すぐにくじけてしまうクララにハイジの怒りが爆発する。そのハイジを追おうとしたクララは……！■アルプスの少女ハイジ 第51話 クララが歩いたストーリーついにクララが一人で立てるようになった！　その事を自分の事のように喜ぶハイジとおんじ、そしてペーター。その事はクララの大きな自信となった。きっと自分で歩いてみせる――そう心に誓うクララは、懸命な歩行練習の末、物につかまって歩けるようになる。だが、ある時、一人で歩こうとして転んでしまったクララは、急に不安を覚えて、もう使わないと決心したはずの車椅子を持ち出そうとする……。■アルプスの少女ハイジ 第52話(最終話) また会う日までストーリークララは誰にも頼らず歩けるようになった！　その事をまだ知らされていなかったゼーゼマンとおばあさまは、久しぶりにアルムの山小屋を訪れた時、信じられない光景を目にする……。クララが立ち上がり、一人で歩いてくるのだ……！　大きな驚きと感激が皆を包む。こうして、ハイジとクララのアルムで過ごす夏は終わりを告げた。クララは幸せを胸にドイツへと帰っていく。来年の春の再会を約束して……。