火山に馳す―浅間大変秘抄 [単行本]Ω

要旨（「BOOK」データベースより）天明の浅間焼け（大噴火）で土石流に襲われた鎌原村。村人の８割が死に、高台の観音堂に避難した者など９３人だけが生き残った。現地に派遣された幕府勘定吟味役の根岸九郎左衛門は、残された村人を組み合わせて家族を作り直し、故郷を再建しようとするも、住民達の心の傷は大きく難航していた。出世頭の若き代官・原田清右衛門が進言するとおり、廃村と移住を選択すべきか、根岸は苦悩する。さらに幕府側にも不穏な動きが―。「故郷」と「生きる意味」を問い直す物語。目次序　木曽の暴れ川第一章　なんかもん第二章　咒　原第三章　デーラン坊の涙第四章　家族ごっこ第五章　江戸のダイダラボッチ第六章　形　見第七章　祈　り第八章　花　畑出版社からのコメント故郷はすべて、灰砂の下に埋もれた。頑固者たちの復興事業の行く末は――内容紹介●東京新聞（2024年1月6日付）書評掲載（評者：理流）●日経新聞（2024年1月25日付）書評掲載（評者：縄田一男）●週刊現代（2024年1月27日号）書評掲載（評者：清原康正）●山陰中央新報（2024年2月3日付）書評掲載●上毛新聞（2024年2月18日付）新刊ガイド掲載●小説現代（2024年3月号）書評掲載（評者：田口幹人）●週刊文春（2024年3月7日号）書評掲載（評者：青木千恵）天明の浅間焼け（大噴火）で土石流に襲われた鎌原村。村人の８割が死に、高台の観音堂に避難した者など93人だけが生き残った。現地に派遣された幕府勘定吟味役の根岸九郎左衛門は、残された村人を組み合わせて家族を作り直し、故郷を再建しようとするも、住民達の心の傷は大きく難航していた。出世頭の若き代官・原田清右衛門が進言するとおり、廃村と移住を選択すべきなのか、根岸は苦悩する。さらに幕府側にも不穏な動きが――。「故郷」と「生きる意味」を問い直す物語。図書館選書天明の浅間山大噴火で壊滅的被害を被った鎌原村。観音堂に避難した93名だけが生き残った。幕府から派遣された勘定吟味役の根岸九郎左衛門は、廃村派の代官と対立しつつも、住民を幸せにする復興の形を模索する。著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）赤神 諒(アカガミ リョウ)１９７２年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。私立大学教授、法学博士、弁護士。２０１７年「義と愛と」（『大友二階崩れ』に改題）で第９回日経小説大賞を受賞し作家デビュー。２３年『はぐれ鴉』で第２５回大藪春彦賞受賞著者について赤神　諒 (アカガミ　リョウ)1972年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。私立大学教員、法学博士、弁護士。2017年、「義と愛と」（『大友二階崩れ』に改題）で第9回日経小説大賞を受賞し作家デビュー。『はぐれ鴉』で大藪春彦賞を受賞。他の著書に『大友の聖将』『大友落月記』『神遊の城』『酔象の流儀 朝倉盛衰記』『戦神』『妙麟』『計策師 甲駿相三国同盟異聞』『立花三将伝』『太陽の門』『仁王の本願』など。